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子育て科学アクシスブログ


歯を大切に、そして飴玉にはご注意を

伊藤です。

お恥ずかしい限りですが、実は私、歯の治療が大っ嫌いで、あの歯科医院の匂いと音を想像するだけでも心がざわざわしてしまうのです。小さいときから飴が大好き、何かあると飴をなめておきなさいと渡された記憶があります。飴ばかりなめていた私は虫歯だらけ。歯科医院にはよく通っていました。

歯医者の話から脱線しますが、飴の話から死にかけた覚えがあることを思い出しました。私が4歳の頃いつものように母と電車に乗り祖母宅に行く道中、大好きなハイレモンをご機嫌で舐めていました。すると隣の席があき、その空いた席に身体が大きいお兄さんがドンと腰掛けました。ドンの揺れで、口の中のハイレモンが思いっきり喉の奥にすっ飛んでいってしまったのです。いい形でちょうど喉奥にはまってしまい息が全くできなくなってしまいました。勿論声も出ないので訴えることもできず、自分で何か起きているか全くわからず目の前の景色がチカチカして呆然としてしまいました。前に立っていた品の良いおじさまに「顔色が悪いよ」と言われて母が気づき事なきを得たということがありました。皆さん、大き目の飴にはお気を付けくださいませ。

さて、話が大分ずれてしまいましたが、小児科医になり、当直業務が過酷で寝る時間がなく、歯磨きをしている間にまた呼び出されたら、全く寝れないではないかと歯磨きをせず救急外来で数分寝るということを繰り返しているうちに虫歯はひどい状態になり神経の処置をしなくてはいけない羽目になり、治療中、とても痛い思いをしました。歯医者に行くたびに痛い思いをすることにより、歯科医院の椅子に座ると心臓の鼓動が尋常でないほど早くうち、時に口から出そうな感覚になってしまうのです。そんなわけで必要最低限の治療をしてもらい続けてきました。これからもそんな状況が続く一生歯医者なんて慣れないと思っていましたが、先日勤務先の近くに新しい歯科クリニックができ、クリニックの歯科医とお知り合いになることができました。気になる歯が数本あったので、思い切って「歯医者が大っ嫌い!」と歯科医に言い切った上で治療してもらうことになりました。おびえる砂ネズミのように初回はびくびくしていましたが、「僕に任せてください。全部しっかり治しましょう。」と力強く言っていただいたのがよかったのか、嫌いと宣言できたのがよかったのか今は治療中に眠くなってしまうほど動悸や過呼吸気味になることも全くなく通院することも不思議にさほど嫌ではなくなってきたのです。

 
苦手であると表出できたこと、歯科医の方の話術とオーラでこんなにも変わるのかと驚いている日々です。皆さん、このような経験されたことはありますか?病院嫌いの子ども達にこのような気持ちにさせてあげるような医療を提供したいと思いました。

 
伊藤陽子