ゲームの話
2025.06.14
上岡です。
『御仏の殺人』てボックス入りのゲームをご存知ですか?
直木賞作家の道尾秀介さんと、リアル脱出ゲームで有名な「SCRAP」という会社がタッグを組んだ推理ゲームです。
ストーリーは以下のとおり(HPより抜粋)
過去の未解決事件に関するルポを連載している記者から、あなた宛に手紙が届いた。
2010年に起きた、ある寺での住職殺害事件を解決に導き、連載を続けたいという内容だ。
手紙には、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事のほか、解剖報告書、現場の写真、ビデオ映像、現場で検出された指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、門外不出であるはずの警察資料の一部も同封されていた。
あなたは資料を元に捜査することを決め、記者の連絡用サイトにアクセスする。
容疑者たちが見せる裏の顔、不可解な被害者の日記、見つからない凶器──。
さまざまな事象が複雑に絡み合ったこの事件を、あなたは解決することができるだろうか?
ぞくぞくしませんか?
購入すると、箱の中に、簡単な説明と捜査資料の束、そして指示があるまで開けていけない封筒が複数枚、が入っています。
プレーヤーは安楽椅子探偵となり、送られた証拠たちから、警察でさえも見つけられなかった痕跡をつかみ、それをスマホで報告することで、記者が動き、新たな情報が再び送られてくる…。送られてくるとは書きましたが、実際は「次の封筒を開けてください」との指示が届くので、その指示のもと封筒を開封する形です。
推理ドラマや小説に目が肥えてしまい、「先が読めた」「いつもの展開だな」とくだを巻いているあなた。これはおもいっきり渦中の体験ができます。これ以降で、上記のセリフは言えなくなるかもしれませんよ。
「体験できるとはいえ、所詮ゲームっしょ」と思っていた私ですが、事件が解決した報告を受けた私は、こころが揺さぶられましたわ。あと、後日、似たような事案をニュースで見かけた時、「おっ」と瞬間、思いました。すぐに「今の気持ちはなんだったのか」と言語化を試みたところ、捜査する気分であったことに気づき、私にとってかなりの没入感だったわけです。
探偵は1名で取り組んでも、チームとして捜査にあたってもOKです。
私は複数でやることをお薦めします。自分だけでは見つけられない視点を、誰かが見つけてくれるなど、「脳を借りあう」機会を体験できますので。
時間は3~4時間と書いてありましたが、私のチームは、細かいところにつまずき10時間かかりました。正確に言えば、成田も同じゲームを別日にやったのですが、ゲームの感想を言い合っている時、どうも話がかみ合わない。そして驚くべき事実が発覚。私はまだ解決できていなかったことがわかりました。真相をまんまと見逃しをしていました。そういうわけで、私の場合は、開始してから完全解決まで1ヶ月かかったというところが正直なところです。
考慮する点としては、家族でやる場合、自分がゲームに集中しすぎるタイプで頭がいっぱいいっぱいになることが目見えている人は、事前に1回取り組んでいた方がいいかなとも思います。子どもが集中していっぱいいっぱいになっているとき、余裕あるぶん、やんわりとヒントを出せます。
「でもやっぱり、みんなでタイムリーにやりたい!」「人の脳を借りあう瞬間を体験したい!」ってな大勢の人の場合、取り組む前に約束事をしっかりしておいてください。「私たちはチームであること」。「目的は事件解決であり、チームの誰が優れているとかそういうことではないこと」。
税込4950円と値ははりますが、自宅でできる素敵な体験ですので、ご興味ある方はぜひ。
第一弾「御仏の殺人」が好評で、第二弾「ブラックローズ」も出ています。
上岡勇二
『御仏の殺人』てボックス入りのゲームをご存知ですか?
直木賞作家の道尾秀介さんと、リアル脱出ゲームで有名な「SCRAP」という会社がタッグを組んだ推理ゲームです。
ストーリーは以下のとおり(HPより抜粋)
過去の未解決事件に関するルポを連載している記者から、あなた宛に手紙が届いた。
2010年に起きた、ある寺での住職殺害事件を解決に導き、連載を続けたいという内容だ。
手紙には、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事のほか、解剖報告書、現場の写真、ビデオ映像、現場で検出された指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、門外不出であるはずの警察資料の一部も同封されていた。
あなたは資料を元に捜査することを決め、記者の連絡用サイトにアクセスする。
容疑者たちが見せる裏の顔、不可解な被害者の日記、見つからない凶器──。
さまざまな事象が複雑に絡み合ったこの事件を、あなたは解決することができるだろうか?
ぞくぞくしませんか?
購入すると、箱の中に、簡単な説明と捜査資料の束、そして指示があるまで開けていけない封筒が複数枚、が入っています。
プレーヤーは安楽椅子探偵となり、送られた証拠たちから、警察でさえも見つけられなかった痕跡をつかみ、それをスマホで報告することで、記者が動き、新たな情報が再び送られてくる…。送られてくるとは書きましたが、実際は「次の封筒を開けてください」との指示が届くので、その指示のもと封筒を開封する形です。
推理ドラマや小説に目が肥えてしまい、「先が読めた」「いつもの展開だな」とくだを巻いているあなた。これはおもいっきり渦中の体験ができます。これ以降で、上記のセリフは言えなくなるかもしれませんよ。
「体験できるとはいえ、所詮ゲームっしょ」と思っていた私ですが、事件が解決した報告を受けた私は、こころが揺さぶられましたわ。あと、後日、似たような事案をニュースで見かけた時、「おっ」と瞬間、思いました。すぐに「今の気持ちはなんだったのか」と言語化を試みたところ、捜査する気分であったことに気づき、私にとってかなりの没入感だったわけです。
探偵は1名で取り組んでも、チームとして捜査にあたってもOKです。
私は複数でやることをお薦めします。自分だけでは見つけられない視点を、誰かが見つけてくれるなど、「脳を借りあう」機会を体験できますので。
時間は3~4時間と書いてありましたが、私のチームは、細かいところにつまずき10時間かかりました。正確に言えば、成田も同じゲームを別日にやったのですが、ゲームの感想を言い合っている時、どうも話がかみ合わない。そして驚くべき事実が発覚。私はまだ解決できていなかったことがわかりました。真相をまんまと見逃しをしていました。そういうわけで、私の場合は、開始してから完全解決まで1ヶ月かかったというところが正直なところです。
考慮する点としては、家族でやる場合、自分がゲームに集中しすぎるタイプで頭がいっぱいいっぱいになることが目見えている人は、事前に1回取り組んでいた方がいいかなとも思います。子どもが集中していっぱいいっぱいになっているとき、余裕あるぶん、やんわりとヒントを出せます。
「でもやっぱり、みんなでタイムリーにやりたい!」「人の脳を借りあう瞬間を体験したい!」ってな大勢の人の場合、取り組む前に約束事をしっかりしておいてください。「私たちはチームであること」。「目的は事件解決であり、チームの誰が優れているとかそういうことではないこと」。
税込4950円と値ははりますが、自宅でできる素敵な体験ですので、ご興味ある方はぜひ。
第一弾「御仏の殺人」が好評で、第二弾「ブラックローズ」も出ています。
上岡勇二