お問い合わせはコチラ

子育て科学アクシスブログ


「マインドセット」考

皆さんこんにちは、成田です。

 
来年めでたく還暦を迎える私ですが、同級生のほとんどは今年が還暦yearということで、今年は同窓生と会う機会がなんだか多いのです。

先日も、ピアニストをしている同級生の演奏会が開かれ、何人かの同級生が集まりました。
そこで話をしてて共通していたのは、皆この歳になって何か「新しいこと」を始めてたこと。ジャズを習ってるとか洋裁始めたとか…。私よりずっと早く子どもを産んでるのですでに孫4人!とかで今や悠々自適な彼女らは、やはり好奇心旺盛な中高生時代のキラキラがまだまだ保たれててとても嬉しかったです。そんな中、「演劇始めてさあ、歌って踊ってるんよ」とカミングアウトした私に、友人は口々に「えー!信じられない。なおって中学の時あんまりしゃべんない子だったよねー」と言いました。

 
・・・そうなんです。私、本当に当時は無口で自信のないお子さんだったんです。

 
なぜか。
それは小さいときから家庭で連日「負のマインドセット」を与えられてたのも一因だと、今は思っています。
ものごころついたときから、家で機嫌よく歌を歌っていると母に言われました。「お母さんは合唱コンクールでソロを任されるほど歌がうまかったのに、あんたは本当に音痴だね。蛙を踏み潰したような声だし。」正しい声の出し方も教えてもらえずただひたすら「歌が下手」と伝え続けられた私は、すっかり人前で声をだすことが嫌になりました。

学校に上がってからは、父がふいに質問をしてくる算数や社会の問題に答えられないと「あんたは本当に頭が悪いなあ、こんなこともわかんないのか。お父さんはもっと賢かったぞ。」と言われ続けました。私は、絶対知っていることでも、人前で答えることがすっかり嫌になりました。

 
時を隔てて数十年後、自分の娘が幼稚園で習った歌らしきものを歌ってるのを聞いた時!「うわっ!超音痴!」とビックリしました。

私の母が娘にコメントしたくなった気持ちもすこーしわかりました(笑)。

でももちろん同じ轍は踏まないよう、「めっちゃ楽しそうだねー、歌、大好きなんだねー。」とだけコメントしときました。
その後しばらくたち、高校生になった娘とある日カラオケに行ったときに愕然としました。「な、な、なんと、娘の音痴が治ってる!」テイラースイフトの曲を発音も麗しくノリノリで歌う娘に聞きました。「あのさあ、言わなかったけどあんた、幼稚園の時めっちゃ音痴だったんだけど、いつの間に治ったん?」

娘はいみじくも言いました。

「もちろん、必死で練習したんだよー。友達とカラオケ行って一緒に歌いたいから。左利きで右脳系だからそもそも音楽に向いてる脳だし、お母さんより耳はいいから、英語も音で覚えられるみたい。

 
ふうむ、私が入れたポジティブマインドセットが抜群の効き目を発揮している・・(笑)!

ことほどかように家庭でのマインドセット刷り込み力は強い、ということを私は心底体感したわけです。音痴を音痴と指摘「しない」と音痴が治る。この逆説的な真実の論理を是非皆さんに伝えたい、と思っています。

10月30日日曜日10時からのオンライン専用ワーク、「こころの脳の育て方オンライン~ ペア練⑧家庭の平和のためにできるマインドセット、教えます~」是非ご視聴くださいませ!

 
ちなみに私は今、演劇の稽古の一環として、歌のレッスンを受けています。先生の言うことをよく聞いて声の出し方を変えると、本当に面白いように声が出るようになるんです。まあ、下手は下手のままですが、歌うことがとても楽しく快感になりました。そして、私の話に耳を傾けて、信じて実行してくださる皆さんのお陰で、人前で話をすることもとっても大好きになりました。

 
幼少期のマインドセット呪縛から私はこのように解放されました。

いつも言ってるように、脳はいつからでも育て直せるのですから、どんな風に育てられてもいつからでも変われます。それでも、できれば幼少期からポジティブなマインドセットを多めに家庭でいれられた方が、子どもは楽に生きられるとは思います。そんなことで、一人でも多くの方にアクシスで正しい脳の育て方を学んで頂きたいと私は思っているのです。

 
成田 奈緒子