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子育て科学アクシスブログ


「無駄で健康な」時間

皆さんこんにちは、成田です。

 
ついに、山中伸弥先生との対談本が発売になり、さすが反響が大きくてびっくりしています。

 
山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る

 
皆様、よろしければぜひお目通しくださいませ。

全編関西弁トークしています(笑)。

 
ところで先日、持病の不整脈の検診でホルター心電図(一日中心電図を測り続けて、不整脈の量を測定する)を測定しました。

 
昨年取った時には不整脈率38%で、BNPという心筋機能の指標も異常値で、「手術が適応になる状態だねえ・・」と言われました。

んが、「手術なんか、ずぇったい、やだやだ~~!!」と暴れて拒否して逃げ帰って来た履歴がある成田です。

測定前から先生に、「今年、増えてたら否が応でも手術だからね」と釘を刺されておりましたため、ドキドキで結果を聞きに診察室に入りました。

すると、先生が困惑した顔で「こんなことってあるの・・・?」と言います。

「え?」と結果シートを覗いて見ると、今回のホルターでは、不整脈率がなんと0.2%! BNPは正常値に復帰している!やった~(^^)

 
先生によると、なんでも今年に入ってから私のタイプの不整脈を訴える患者さんが激増しているそうです。

「明らかにコロナだよね。コロナでストレス高まった患者さんがとても多いようで、ストレスや自律神経不調と直結するあなたのタイプの不整脈を訴える患者さんが増えているんだよね~~」とのこと。

「そ、それなのにあなたは・・・。ストレス、減ったんですか?」と聞かれ、満面の笑みで「はいっ!減りました!」と答えた成田でした。

 
思えば講演会が多くて旅から旅の生活、毎日行く場所や時間が違っていて、手帳のスケジュールの確認が欠かせない生活。

もはや無意識に時間を意識する生活が身に沁みついていたのですが、ふと考えてみると、「好きな時間に行けばいい」という移動がコロナ禍以降増えたような気がします。

そう、だから車に乗らない日が圧倒的に多くなりました。

車で行かないとなると、バスに乗り、駅に行き、電車に乗り、乗り換えて、のいちいちで余分な待ち時間ができます。

以前はそれがもったいなくて、つい車で目的地まで一直線の移動をしていました。

今は、のんびりバスを待ち、のんびり電車を待ち、のんびり乗り換えて、気が向けば1駅2駅分は歩き、ということがとても多いです。

少し無駄、と思っていましたが、これが何物にも代えがたい「健康」を運んでくれた時間だったのですね。

 
先日私用で新幹線に乗ってたら、先の駅で人身事故が起こり、車内でじっと待ち、東京から名古屋まで5時間かかって到着したことがありました。その時につくづく思いました。「これが講演会に向かう途中だったら、絶対不整脈バクバクで心臓持たなかったなあ・・」

もちろんその日は、予定してた目的の用事を済ませることもできなくて、無駄な時間にはなってしまったのですが、不思議と不整脈は出ませんでした。

 
無駄な時間、でもこれこそが健康維持に役立つ時間。

コロナのおかげで、自分の体を使って証明しえた大切な教訓です。

 
成田 奈緒子