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子育て科学アクシスブログ


47歳、真夏の大冒険

上岡です。

47歳の私はこの夏、一匹のセミを捕まえました。

大型ショッピングセンター施設内でです。

どうしてこうなったかというと、私の背負ったリックにのり、外からついてきたのです。

どうりで、すれ違いざま見られていたわけだ。

なにげに背中に伸ばした手にすっぽり入ったセミでした。

どこかスイッチを押してしまったのか、いままで息をひそめていたセミが、その瞬間から響きわたる声を発し出しました。

「ジジジジッ」

すれ違う人どころか、遠くの方にいる多数の買い物客をも振り向かせました。

さて、どうしましょう。

私はもう片方の手で包むようにセミに蓋をしてみましたが、声を遮れるわけはありません。

「ジジジジッ」

ショッピングセンタ―の他のフロアの方たちも、聞こえるはずのない声にキョロキョロしだしました。

私は来た通路を戻り、出口に向かいました。

「ジジジジッ」

大人たちは眉を顰めながら、子どもたちは興味津々の目で、その声の主を探しました。

音源が私であることに気づく方もいました。そんなときはスマイルです。

(怪しいものではないですよ。セミを見つけたので今から外に行くのですよ)

慌てず急がず周囲に愛想振りまきながら、外に出、覆っていた手をのけました。

すぐに飛び立つものだと思いました。

私にとっては4,5分の脱出劇でしたが、彼の寿命から考えれば、それは2週間にわたる大冒険であったでしょう。

冒険を共有した仲間との別れを惜しむよう、私の手のひらでしばらくすごし、それから空へ飛びたちました。

いいことをしたと思いました。いい思い出をもらいました。

歩き始めの一歩目がひざにくる、47歳の夏の話です。

 
上岡