お問い合わせはコチラ

子育て科学アクシスブログ


高野山に行ってきました

上岡です。
高野山に行ってきました。
 
2年前、無計画で京都旅行に行き、比叡山延暦寺に登ったとき、男子にありがちな「コンプリート欲」が湧いてきて、天台宗の最澄が開いた聖地に来たならば、真言宗の空海の高野山にも行かなならんな、と、人生の多くの目的の1つにリストアップし、ようやく行けたのです。
街には外国人の観光客の方が多く、昔の白黒ニュース映像のナレーションで言うなら「青い目をした外国人がお坊さんの行列を見て、珍し気に足を止めています」というところでしょうか。
高野山といえば「宿坊」です。お寺に泊まるのです。
最初にお寺に行ったとき、お坊さんに「あげおかさん」と言われました。上岡を「うえおか」と呼ばれることはこれまでに幾度もありましたが、「あげおか」は初めてでした。
ホテルとは異なり、本当に薄い壁で仕切られた個別の部屋に通され、当然、風呂もトイレも共同です。
「ホテルとは違い不便なこともありと思いますが、これも修行です」とお坊さんが笑いながら語っていました。
たしかに一般のホテルと比較すると不便さもありましたが、若いお坊さんたちが作る精進料理は美味しかったです。肉魚がなくとも味に飽きずにこんなにも至福の時間を過ごせるのか、という発見でした。そのとき見えるのは、歴史ある襖の絵や綺麗に掃除された日本庭です。視覚にもうったえます。
朝のお勤めにも参加でき、長いお経を聞いたあと、宿泊者が順々に仏様に頭を下げていきます。最初の日本人が熱心な方で、深々と数十秒も頭を下げつづけたので、そのあと続く外国人観光客の方々も同様に長く深くお祈りをしていました。
白黒News映像で言うならば「青い目をした外国人が、目をぱちくりさせながら見様見真似で、お勤めに参加しています」というところでしょうか。
高野山の観光ルートは、大門から始まり、金剛峯寺、荒川経蔵、そして空海さんが居る奥の院。大きな街ではないので、1日でも十分、堪能できます。
宿を出ると普通の街です。もちろん景観は配慮されており、コンビニの色使いなどに規制されていますが、足りないものはありません。
 
空海さんが始めた街。56億年後、弥勒菩薩とともに空海さんが復活する街です。100年間前までは女人禁制の街で、若いお坊さんが修行にくることで人口が保たれた街です。異空間です。俗な刺激がまったくなかったその時代、ここにいたら否が応でも、自分の思考に敏感になり、仏について、自分について、と、自分と向き合うことになると思われます。
但し今はカフェがあります。カフェでカレーと珈琲を食しながら、自分に向き合うのは「また今度」と思うのでありました。
 
ちなみにこれが高野山のガードレールです。おつですな。
 
上岡