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子育て科学アクシスブログ


はじめての対応

2016.11.27

藤原です。

私は、生徒指導上大変な学校に着任することが多かったので、

いろいろなエピソードがありますので、いくつかご紹介しようと思います。

 
ある学校に着任したばかりのことです。

はじめてお昼をみんなで食べようとしたときです。(当時は弁当)

ふと気づくと一人いないのです。

一番目立つ子がいないのです。

「Aはどこに行ったか、知っているかい」と子どもたちに聞いても

誰も「知らない」としか答えてくれません。

すぐに、私は走って学校中を探しにいきました。

しかし、どこを探しても、校舎内にはいないのです。そして、下駄箱を確認しました。下履きがありません。

すぐに外に出ました。校門から出ると、田んぼの畦道を歩いているAを見つけました。

近くによると、逃げるのでできるだけそばに行き大きな声で話しかけました。

「何しているだい」「お昼は」「うるせえな」「食いたくねえんだよ」「そうか」「わかった」

その後、Aは教室に戻っていました。

その日の夕方、私は家庭訪問をしました。話をゆっくり聞きにいきました。

徐々に食べたくない理由がわかってきました。

何回か家庭訪問をするなかで、悩みを聞くようになりました。

1学期の終りには、班長になっていました。

 
私は理科の教師です。理科で注意しなくてはいけないことは、実験中の事故です。

はじめて理科の授業があった日。

理科室に行くと、4人の生徒が、理科室の後ろのロッカーの上で横になっていました。

「何しているんだ」というと、今までは教師に注意されなかった。とのこと。

「そうか」「それでは、実験はできない」「ロッカーから降りて、椅子に座って」

時間をかけても、きちんと、ダメなことをしっかり伝え、しっかりやらせます。

調子に乗っている子に対する教師の対応を子どもたちは見ています。

はじめての対応がとても重要。

一つ許すと、際限なくルールのない状態になってしまいます。

そして、肝心なのは、授業。

子どもたちが関心を持ちそうな内容を工夫します。

教材研究は要。理科では特に準備が重要。できる限り一人一人が体験できる教材の工夫。

興味を引く授業をすると、子どもたちの目は輝いてきます。

やる気になってきます。

手を挙げて、発表した子を評価します。

手を挙げただけでも評価をします。

ノートに書けた人を評価します。

実験に協力してくれた人を評価します。

テスト勉強の仕方も具体的に教えます。

次第にやる気なってきます。

やがて、子どもたちのやる気が芽生えていきます。

学習意欲が出てくると、子どもたちは落ち着いていきました。

テストの点数も見違えるほど上がっていきました。