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タメになる読み物

なぜ?がなるほど!に変わる本 ― 知ればなかよし発達障害のお友達


第11回「マコト現る!」

前回君は、大声を出すエイリアンたちに取り込まれて絶対絶命のピンチに陥りました。そんなとき突然、ひょっこり知っている顔が現れました。友人のマコトです。なぜここにいるのかわからないけれど、マコトはこの場所の事情に詳しいようです。「ここではね、お箸は武器なんだ。そんな怖そうな顔をしてお箸を持ったから彼らは驚いて詰め寄ってきたのさ。ここではご飯を食べるときには、お箸を使わずに手で食べるのが決まりなのさ。それと、笑っていないと敵意を持っていると思われるから、笑いながら食べなければいけないんだよ。そういう決まりなんだ。」と教えてくれました。

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なるほど、言われたとおりお箸を置いて笑顔を作って手で食べると、エイリアンたちも皆笑顔になって静かになりました。マコトに頼んでもらうと、エイリアンたちは音楽のボリュームも下げてくれました。
 

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君はすっかり安心して、楽しい気持ちになってきました。そうすると、少しずつエイリアンの言葉も、考えていることもわかるようになってきて、帰るころには、君の得意なダンスを通じてすっかり打ち解け仲良しになりました。
 

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マコトがやってくれたこと、そう、エイリアン界の決まりを教えてくれたことと、君にとってとても辛い刺激(大きな音)を取り去ってくれたこと、その二つが君の不安を消し去ったんだね。
これが、「君たち自身が友人にできること」そのものなんです。
これは極端なたとえ話でしたが、もし、友達を見ていて「なんでわかんないんだろう」とか「なんでこんな反応をするんだろう」と思うようなことがあったときには、笑ったりからかったりするのではなく、「もしかしたら決まりを知らないだけなのかもしれない」「もしかしたらこの刺激は私には普通だけど彼には耐えられないのかもしれない」と想像することが、君たちにできる最も大切なことだと思います。