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子育て科学アクシスブログ


お仕事の話

上岡です。
 
最初の仕事体験は、高校生のときでした。演出家、宮本亜門さんの舞台を撤収するアルバイトでした。
ベテランスタッフにいろいろ怒られましたが、現金でお給料をもらったときはぐっときました。
その次は大学1年のときでした。引っ越し屋さんのアルバイトでした。タンスや椅子などを運び疲れ切って腰を下ろしていると、引っ越し屋の先輩に「疲れたか?」と声をかけられ「はい」と笑顔で返すと、「俺の方が疲れてるんだよ」とやっぱり怒られました。
あとは、サッカーや相撲の試合を見に来るお客さんの交通整理がありました。怒られたなー、車の中から。
長く続けたのは、ビジネスホテルやカラオケBOXの受付、レンタルビデオ屋の店員で、やっぱり怒られました。
自分史上では初の体験ばかりで、あんな右も左もわからない世界をちょっとでもやったこと、挑んだこと自体は誇らしく、いろいろやらかして迷惑をおかけしましたが、自分の中の「よい体験」ファイルに整理してあります。
また、頑張れば頑張るほど苦しくなることも、知りました。
仕事以外でもそうでしょうが、目の前の事に一生懸命になればなるほど、「自分はまだまだできていない!」「本当の意味で、この仕事を自分は分かっていないぞ!」と高みを目指す登山チームの鬼隊長の『自分』が、息切らせながら後ろを歩く『自分』に言ってきます。「もっとやれ!もっとはやく!」と。で、それがこなせずに不安が強まります。
これは、他のもので例えるなら、(古い例えですが)AMラジオの音量のようなもの。番組の音量を大きくすればするほど雑音も大きく聞こえてくる。切り離せない、ついて回るもので、なんでも一生懸命になればなるほど、不安にさせる声が聞こえてくると思います。
対抗策は、後方から「わかってます、隊長!だから今、歩いてます!歩幅は狭いですが少しずつ登ってます!」と、隊長の声のボリュームに負けないくらい自分の中で叫ぶことでしょう。
時には雪山の吹雪の中で、一歩も歩けなくなるときもあります。そんな時は「隊長、今は歩けません!んが、休憩したら頭も体も回復して、また一歩、歩みます!」と言い返しましょう。
さらに時には、『自分』内で最恐の「鬼埼(本名はおそらく大崎)」と呼ばれる隊長が現れ、くわえて場所は雪山の大吹雪の中、滅茶苦茶でかい声で叱りつけてきて、かつ後方の『自分』は一歩も歩けず、休憩しても歩けそうにない。「あぁ駄目だ。隊長の言う通り、自分は本当に駄目な役立たずだ…」
と思う前に堂々と下山しましょう。その登山チームを解散して、この経験を次に生かしましょう。
 
*後半、登山の例えになってしまったのは「死に山」(ドニ―・アイカ―:著、安原和見:訳、河出書房新社)という凄い本を読んでしまったからです。知る人ぞ知る未解決の「ディアトロフ峠事件」解明に迫ったドキュメンタリーです。ご興味のある方はぜひ一読を。10月3日の「こころの脳の育て方オンライン」でも紹介いたします。
 
上岡