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子育て科学アクシスブログ


気働きと自己肯定感

皆さんこんにちは、成田です。
 
皆さんは「自己肯定感」とは、と聞かれたらどう答えますか?
 
ワークなどでよくこの質問をするのですが、多くの方(老若男女問わず)が「自分に自信が持てること」「じぶんをありのままでいい、と認められること」「自分を好きでいられること」などと答えます。
 
でも実は、これは50点の答えなんです。
本当は、「いかに他者との関係を保てるか」が残りの50点分になります。幼稚園生ならまだしも、大人になってまで自分大好き!自分最高!だけを振りかざして生きることができないことくらい、よく考えてみれば当たり前なのに、この視点まで入れられる方は、まずいないです。
 
だから今、子どもの自己肯定感育てに成功してる親が少ないのですよ。
 
自分の行動が他者に与える効果や影響を先読みして行動する力を「気働き」といいます。古来、日本人は気働きができる国民です。
割りばしが入ってた袋を折りたたんで箸置きにして、テーブルを汚さないようにする、脱いだ靴の向きを変えて履きやすくする、傘を閉じるとき雨滴を払って床をぬらさないようにする、電車に乗るときに一列にならぶ……。アメリカに住んで初めて、日本人の何気ない習慣の「気働き」に感激したことを思い出します。
その気働きMAXが今年は功を奏しましたね。アメリカと日本のマスク着用率の差!
自分が多少不快でも「相手のため」で行動ができる日本人、さすがです。
 
・・・なのになのに。
なぜに家庭ではこれを教えないのでしょうか。
先日電車で某私立小学校の制服着た小2くらいの男子と母。二人で着席しているところに同級生の女子と母が乗ってきた、次の瞬間、私は目を疑いました。
先に乗ってた男子の母がすっと立ち上がり、そこに後から乗ってきた女子が当たり前のように無言で座った~~!!!!
 
母二人はふんぞり返って漫画読むそれぞれの子にかいがいしく「宿題、ちゃんと入れた?」「あ、下書き消しゴムで消すの忘れてたね!」「水筒ここに入れるからね」など世話焼いている(いずれも母が話しかけても無言、荷物は全部立ってる母が持つ)。
 
この子らが長じて「自分大好き」になるのは目に見えます。だって「自分は王様(女王様)」としか家でしつけられないんですもの。
でも、これでは他者への思いやりは持てない確率が高い。
だからきっと、仕事場で出会ったお客様にちょっとした気遣いをして販売実績を伸ばすこともできないだろうし、上司が指示したことを勝手に変更して報告もしないだろうし、同僚を出し抜くことしか考えないだろうし、これをやったこうなるかな、という想像力もないから新企画も出せないだろうし・・つまり、社会で認められない可能性がかなりあると思いませんか。
これで「本物の」自己肯定感が育つとは到底考えられません。
 
実際、人と多くかかわる私の仕事において、まさに「気働きなし⇔自己肯定感低し」の両面人間と出会うことが多いので、これはものすごく真実だと私は思ってます。
もちろん、親だけの責任ではないし、子ども本人が本を読む、人と出会うなどして身に着けるものもたくさんあります。でも、幼少期から「自分だけ好きになりなさい」メッセージを与え続ける家庭で育ったら・・・かなり危険な気はします、私は。
 
これが、私たちが言う「こころの脳」をきちんと育てるペアレンティング理論です。
気働きは家庭で育つ、そしてそれこそが子どもの自己肯定感を育てる。
納得していただけるなら、ぜひアクシスワークにおいでませ~(笑)
 
10月3日、大好評の「こころの脳育てオンライン」も開催しますので在宅でも学べますよ!!
 
成田 奈緒子