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子育て科学アクシスブログ


ことばを覚えるということ

こんにちは。黒岩です。
街路樹の葉も日を追って色づいてきましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。
私は「食欲の秋」真っ只中で、嬉しいような、「これでいいのか!?」というような日々を過ごしております…。
 
さて、先日、家族で「ナミヤ雑貨店の奇蹟」という映画を観てきました。
この映画は東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」という原作本を映画化したもので、どんな悩みにも真剣に考え答えてくれるナミヤ雑貨店の店主というキーパーソンと「ある夜」を通して様々な人たちが繋がりあう、というストーリー(大雑把な説明で申し訳ありません。ご興味をお持ちいただけたら、ぜひ映画か原作をご覧ください。)の、とても感慨深い映画でした。
映画が終わり、みんなで「いい映画だったね!」と感動しているその時、映画を一緒に観た義母が「ホントにいい映画だったね!『ナヤミ雑貨店の功績』だっけ?」と言い出しました。
 
皆さん、お気づきいただけましたか?
ちょっとずつタイトルが違うんです!
 
どうやら、義母は「ナヤミ(悩み)」相談を受けるという行為と「ナミヤ(浪矢)」さんという登場人物の名前を混同してしまい、その「ナミヤ(浪矢)」さんが「ナヤミ(悩み)」を解決してきた「功績」についての映画と勘違いして「ナヤミ雑貨店の功績」というタイトルだと思ったようなんです。
タイトルもストーリーもちょっとずつ違っていて残念ですが、この時、私の過去の経験が頭をよぎりました。
 
私が小学生の頃に開催された筑波科学万博に家族と行く時、道中の車の中から「スイカホテル」という看板を見つけました。
「スイカ」というかわいい名前の看板を見つけて嬉しくなった私は「お母さん、スイカホテルっていうホテルがあったよ!」と報告しましたが、母から「そんな名前のホテル、あるわけないでしょ!」と笑われてしまいました。
「ホントだよ!スイカホテルだよ!」と言い張りましたが、帰りに見た看板には「スカイホテル」の文字が。
そう、小学生の私には「スカイ(sky)」という英単語は聞き覚えがなく、私が知っている「スイカ(西瓜)」という単語だと勘違いして「スイカホテル」と見間違えたんです。
義母は初めて聞いた登場人物の名前と登場人物が行っていた悩み相談を取り違え、私は初めてきいた英単語と普段から使っている果物の名前を取り違えるということをしており、二人とも同じような経験をしていたんですね。
 
こんなこともありました。
 
私は生まれも育ちも茨城県で、両親・両祖父母とも茨城育ちの根っからの茨城県人のため、茨城弁が飛び交う中で生活していました。
幼稚園に入る前は祖母と一緒にご近所にお茶のみにお邪魔するのが私の日課で、おじいちゃん・おばあちゃんの会話を聞きかじっていました。
おじいちゃん・おばあちゃんの会話でさかんに出てくる言葉の一つに「シャデー」という言葉があります。この言葉は聞き覚えがなく、語尾を伸ばす言葉といえば、CMで流れてくる「車に〇ピー」や「さわやか〇ワデー」といったように芳香剤の類しか思いつかず、「シャデーって芳香剤なのかな?もしかしたら英語の言葉かな?」と思っていた時期もありました。
でも、よくよく話をきくと、どうやら「弟」という意味なんだということがわかってきました。
…そうなんです!
語尾が濁音になりがちな茨城弁で「舎弟(シャテイ)」という言葉を発音すると「シャデー」になってしまい、私が聞いていた「シャデー」は「舎弟」のことだったんだということに中学生になって初めて気づいたんです。
 
こんなこともありました。
 
私には2人の妹がいて、理恵(リエ)と絵美(エミ)という名前です。
でも、茨城弁は「エ」が「イ」の発音になってしまい、祖父母が妹たちの名前を呼ぶと「リイ」・「イミ」と聞こえるため、祖父母に「リエとエミでしょ!」と言うと、祖父母とも「そう呼んでいる(茨城弁では「そう言ってっぺよ」という言葉になりますが。)」と言われてしまう、というやり取りを繰り返していた時期がありました。
私が小学生になってひらがなを覚え、妹たちの名前をひらがなで書けるようになると、私の中で妹たちのひらがな表記と発音が一致し始めて「リエとエミでいいんだ」と思えるようになるのとともに、徐々に「祖父母の茨城弁は直らないんだ」ということを認識し、「リイ」・「イミ」という発音を受け入れられるようになりました。
 
こんな経験を通して、文字を覚える前は、私たちは耳から聞いた音(周囲の大人たちが話している言葉)から何気なく言葉を覚えていくけれど、実はとても難しいことをしていいるんだなと思うと同時に、私が「舎弟」を「シャデー」と発音を間違えて覚えていたように、耳から聞いた言葉を覚えるということの危うさもあることを感じました。
 
先日、所用で実家に帰った際、私の実家で私の両親と同居している姪(3歳)が「みっちゃんのママはねぇ、リイちゃんって言うんだよ!」と、自信満々に笑顔で話していました!
こうやって茨城弁が受け継がれていくんですね(笑)。
 
黒岩 美喜

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